男40歳から気になる健康診断とダイエット

男40歳から気になる健康診断とダイエット

男も40歳を過ぎると年に1度の健康診断の結果が気になります。「要経過観察」「再検査」といった判定が出るとショックですよね。日頃の不摂生が原因であることは分かっていても中々改善できません。

悪い判定が出やすいのは「血圧」「脂質」「糖代謝」「尿酸値」といった生活習慣病関連の項目です。50歳代の実に7割近くの人が血圧の異常値を示して、全体の約8割が何かしらの異常を示すということです。いずれも食べ過ぎや野菜不足といった食習慣が原因で、ダイエットに成功することで大きく改善できます。

私の実績値を元に健康診断の判定改善とダイエットの重要性についてご説明します。

1.健康診断結果と体重

①血圧

高血圧は、心筋梗塞や脳梗塞、腎不全など、怖い病気の引き金となります。要因としては、「加齢」「肥満」「ストレス」「運動不足」などの要因が考えられます。また、家族に高血圧の傾向があると、体質を受け継ぎやすいです。血圧が高いからといってすぐに異常が起こるわけではありませんが、高い状態のまま長い期間放置することで、合併症のリスクが高まります。

血圧の実績値

身長に対する標準体重が15kg程多かった前回・前々回は基準値を上回っていましたが、ダイエットに成功して標準体重になった今回は、血圧がかなり下がって、余裕で基準値内に収まりました。私は両親共に血圧が高目です。

②脂質

かつては「総コレステロール値」が重要だと考えられていましたが、現在は「HDLコレステロール(善玉)」と「LDLコレステロール(悪玉)」とのバランスが重視されるようになりました。LDLは全身にコレステロールを運び、HDLは余分なコレステロールを回収する役割を担うため、どちらかが多過ぎたり少な過ぎたりすると、血管にプラークと呼ばれるこぶができて、動脈硬化の原因になります。

脂質の実績値

脂質の数字にも体重との相関関係が如実に出ています。前回・前々回は「要生活改善」の判定が出ていましたが、標準体重となった今回は、全ての数字が基準値内になりました。

③血糖値

糖尿病は成人男性に急増しています。合併症のリスクが最も高くて、一度かかると治らないので、数値の上昇には細心の注意を払いましょう。特に家族に糖尿病の傾向がある人は気をつけましょう。糖尿病かどうかを判断し、その進行度合いを見る上で重要視されるのがHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)です。血液中のヘモグロビンにどの程度の糖が付いているかを測るもので、過去1~2カ月の血糖値の平均的推移が分かります。高血糖が気になる人は、まず炭水化物を減らして減量することが大切です。

血糖値の実績値

検査結果のなかでも特に注意したいのが「血糖値」です。「コレステロール値」を高い状態で放っておくと心筋梗塞になる危険性が約10%上がるといわれますが、糖尿病の場合は治療しないでおけば、ほぼ確実に失明したり、透析(治療)が必要になったりします。

私は前回は「要精検」の判定が出ていました。「ヘモグロビンエーワンシー」の基準値が「4.6~6.2」となっていますが、糖尿病になってしまったら取り返しがつかないこともあり、より厳密に「5.9未満」を基準にする考え方もあるようです。

④腹囲

腹囲を測ることで内臓脂肪の蓄積をチェックします。男性は85cm以上で、なおかつ「血圧」「血糖値」「脂質」のうち2項目が基準値を超えると「メタボリック・シンドローム」と診断されて、1項目が該当すると“予備軍”とされます。

「メタボリックシンドローム」は、腹部肥満が存在することによって、脂質異常・高血圧・高血糖などの危険因子を併せ持つ状態をいいます。これらの危険因子を複数持っていると1つ1つは軽度でも、動脈硬化の危険性が飛躍的に高まります。

腹囲の実績値

腹囲は10cm以上減りました。「メタボリックシンドローム」について、前々回は「予備軍該当」、前回は「基準該当」でした。

⑤肝機能

「γ‐GTP」とはたんぱく質分解酵素の一種です。肝臓や胆管の細胞が壊れると血中に出るため、肝機能の指標の一つとなります。アルコール摂取量に敏感に反応するため、多少上がっても酒豪自慢のように語られがちですが、基準値を超えたら経過を押さえておきましょう。高値が続く場合はアルコール性肝炎のリスクが高まり、肝炎の段階で禁酒しないと肝硬変へと進みます。また、GPTやGOTの数値に異常がなく、γ-GTP値だけが高い場合は脂肪肝であることが多く、禁酒より減量が必要です。

肝機能の実績値

基準値内ではありますが、体重の減少に伴って各数値も小さくなっています。私のような酒好きは気を付けて見ておきたい項目です。

⑥尿酸値

尿酸とは体内でプリン体が分解されるときに生じる老廃物です。通常は腎臓でろ過され体外に排出されますが、過剰に作られたり、排出力が低下したりすると血中の尿酸値が上昇します。痛風だけでなく動脈硬化の原因となり、脳卒中や心筋梗塞を引き起こします。

尿酸の実績値

体重との関連性は低い項目だと思いますが、実績値は関連しているかのようなものになっています。ビール好きには高い人が多いようです。

2.生活習慣病を予防する10ヶ条

①食事

朝・昼・晩の3度の食事のエネルギーをできるだけ均等に配分して、決まった時間に食べます。朝食は抜かずに夕飯は就寝の2時間前までに済ませます。食事はゆっくりよく噛んで腹八分目を心がけましょう。

②肥満チェック

ベルトは穴ベルトにしてウエストサイズが大きくならないように使用する穴の変化に注意します。体重は毎日測定して、前日より増えていたら食事の量を調整しましょう。

③カラフルな料理

1日30品目の栄養バランスをこころがけます。バランスのとれた食事は、色取りもきれいになります。

④野菜を食べる

野菜は「ビタミン」「ミネラル」「食物繊維」の宝庫です。1日350g、5皿程度の摂取を目標にします。特に外食は野菜不足になりがちです。意識して野菜メニューをオーダーしましょう。遅い夕食は油を使わない野菜料理でボリュームをつけます。

⑤減塩(1日10g以下)

食塩は高血圧の敵です。「酸味」「香辛料」「だし」を上手に使って塩分を減らしましょう。塩分量は、みそ汁1.7g、ラーメン8.4g、きつねうどん8.5g、かつ丼5.9g、塩鮭一切れ4.6gです。その他、漬物、佃煮、干物、練り製品、ハムなどは塩分が多いです。

⑥節酒・禁煙

お酒は1週間の合計が日本酒換算で7合以下になるようにしましょう。1日の適量は、日本酒1合、ビール中びん1本(500ml)、焼酎1/2合、ワイン1杯半(180ml)、ウイスキーダブル1杯(80ml)です。タバコは万病の元ですので禁煙します。ニコチンパッチなどを使うとわりと楽に禁煙できます。

⑦適度な運動

とにかく体を動かすことからはじめます。エレベーターやエスカレーターより階段を利用しましょう。音楽を聴きながらのウォーキングも楽しいです。万歩計をつけて1日1万歩を目標にします。楽しみながら続けられる運動を習慣にしましょう。

⑧ストレス発散

趣味やスポーツなど、自分に合ったストレス解消法をみつけましょう。

⑨睡眠

就寝前の入浴やパソコン・スマホの利用は避けたいです。就寝時間と起床時間を毎日同じ時間にして、22時から26時を含む7時間睡眠が理想ですが、睡眠時間よりも睡眠の質が大事です。

⑩健康診断

健康診断の結果は身体の成績表です。定期的に受診して生活習慣改善に役立てましょう。

3.まとめ

ダイエットに成功すれば、健康診断で「要経過観察」「再検査」などの判定になった検査項目を劇的に改善できることがお分かりいただけましたでしょうか?生活習慣病のリスクについても、あらためて認識いただけたと思います。

最後にダイエットの成功率を飛躍的に高めるサプリをご紹介します。
シボヘール

 

 

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